奈良国立博物館の仏像見学
2026年4月20日に、奈良の国立博物館で開催された触って楽しむワークショップに行ってきました。
視覚障がい者の参加者は、私を含めて女性2名と男性2名の4名でした。
時間は午後2時から4時までの予定でしたが、初めての試みと言うことなので、少し時間が超過したみたいです。当日終わったのは4時15分くらいでした。
はじめに、奈良国立博物館の人から少し説明がありました。
奈良国立博物館では、400体の仏像を預かっているそうです。仏像は仏教からきたと言うことで、仏様と言うことだそうです。仏像は木から作られていて、クスノキ、カヤ、ケヤキ、ヒノキから作られているそうです。
私は仏像を触る前に、木の匂いを嗅ぎました。クスノキとカヤは、とても甘い匂いがしていました。ケヤキは甘苦いような、ちょっと変わった匂いがしていました。ヒノキはヒノキ風呂のような、爽やかな匂いをがしていました。
次に私は、仏像を触りました。仏像はお釈迦様をモデルにしているそうです。お釈迦様は鎌倉時代に居られたそうです。
最初に触った仏像は薬師如来という仏像でした。薬師如来というのは、病気を治す仏様だそうです。頭が丸く、ボコボコで盛り上がっていました。私はボランティアさんに「なぜ頭が盛り上がっているのですか?」 と聞いたら、ボランティアさんは「知恵が沢山入っているからですよ」とおっしゃっていました。耳は大きくて長く、耳たぶには穴が開いていました。お釈迦様は王子様だったようで、高級な金のピアスをつけておられたようです。手を触ると、人差し指と中指の間に水かきがついていました。「なぜ水かきがついているのですか?」と聞くと、「人々をすぐに助けに行けるようですよ」とおっしゃっていました。
次に触ったのが阿弥陀如来の仏像でした。阿弥陀様は3枚の布の服を着ていました。「阿弥陀様はなぜ服を着ているのですか?」と聞きくと、「人々が亡くなったら極楽に行くために、阿弥陀様がお迎えに来てくれるので服を着ている」ということでした。阿弥陀様の手を触ると、阿弥陀様の手にも中指と人差し指の間に水かきがついていましたが、親指と人差し指がくっついていました。ボランティアさんが、阿弥陀様の服を脱がすので着せてみましょうと言ってくださいました。「お手伝いするので大丈夫ですよ」と言ってくれましたが、私は阿弥陀様に服を着せることができるのかなぁと少し心配でした。ボランティアさんが手伝ってくれたので、何とか阿弥陀様に服を着せることができました。下半身は腰の後ろから前に巻いて、スカートを履いてるように着せたように思います。上半身は背中から前の方に持ってきて、脇の下を通してそれを作って着せたように思います。そして襟のところに洗濯バサミのようなクリップを止めました。そしてもう1枚は、背中の方から前の方に巻いて、クリップを止めた襟元にもう一つクリップで止めて、背中のところに帯で結んだように思います。ボランティアさんに手伝ってもらいながら、阿弥陀様に服を着せることができて、とても嬉しかったし、すごく楽しかったです。
次に触ったのが、レプリカというか、3Dプリンターで作られた仏像でした。本物のように、よくできていました。私は仏壇の匂いを嗅ぎました。ボランティアさんが「何の木からできていると思いますか?」と質問したので、「もしかしてカヤの木ですか?」と答えたら、合っていたようで「そうですよ」と言ってくださいました。
お釈迦様は人々からもらった食料を食べて、食あたりを起こして80歳で亡くなられたと言うことだそうです。
仏像を触った後、奈良国立博物館の人たちと、参加者の皆さんと一緒にお話をしました。参加者の1人の男性が「仏像を触ったことがなかったので触れてよかった。中途失明なので、見えている時にもっと仏像を見ておけばよかった」と話されていました。参加した皆さんも仏像を触れて良かった、おまけに、仏像に服を着せることができたので、すごく楽しかったと話されていました。
少し皆さんとお話をした後、実際に仏像を展示しているお部屋に行きました。1番高い仏像で5メートルあるそうで、1番小さい仏像で10センチだそうです。最初に案内してくださったお部屋には、お寺からお預かりした仏像を展示していますと、おっしゃっていました。勿論、展示している仏像を触る事はできませんが、ボランティアさんが詳しく分かりやすいように説明をしてくださいました。一体の仏像は、肩幅まで両足を広げ、肩の高さに右手を上げて、掌を外側になるようにして、サランラップの筒のような長い剣を持っているようで、口は大きく開けて、すごく怖い顔をされているとおっしゃっていました。もう一体の仏像は口を閉じていて、怖い顔はしていなかったようです。
次に案内してくださったお部屋には、薬師如来の仏像が展示されていました。右手を肩まで上げて、掌を外に向けていました。左手も肩の高さまで上げて、掌の上に薬箱が置かれていたようです。ボランティアさんが私の左の掌に、顔に塗るクリームが入っているような容器を置いてくださいました。「この入れ物を開けてみてください」と言ったので、開けてみました。ボランティアさんは「この中にお薬が沢山入っているのですよ。このお薬は、どんな病気にも効いて治るということです」とおっしゃっていました。
次のお部屋には、お釈迦様の一生を表した仏像が展示されていました。最初に見た仏像は、お釈迦様の赤ちゃんの時の仏像で、10センチだそうです。とても小さくて、かわいい仏像だそうです。お釈迦様が生まれた時に、7歩ぐらい歩いたという言い伝えがあるそうです。
次は、お釈迦様は王子様だったので、外に出たことがなかったそうです。なのでお釈迦様は、外に出たいと言われたそうで、本当に外に出ると、病気な人、老人など、色々な人々が居られたので、とてもショックを受けられたそうです。お釈迦様は、皆さんを幸せにしたいということで、半年間、山にこもったそうですが、何も起こらなかったので、山から降りてこられたそうです。その時のお釈迦様は、すごく痩せていて、肋骨が出るくらい細く、ガリガリだったそうです。そこでスジャータという娘さんがお釈迦様にミルク粥を与えたことで、お釈迦様は元気になられたそうです。
その次は、お釈迦様が蓮の花の上に座って、説法をしている仏像です。ボランティアさんが、造花を触らせてくださって、「これが葉っぱですよ。これが花ですよ。この上にお釈迦様が座って、説法をしているのですよ」と教えてくださいました。
最後に見たのは、お釈迦様が横になって寝ている仏像でした。お釈迦様は人々から食料をもらって食べていたのですが、食あたりをしたのでしょうか? 80歳で亡くなられたそうです。
最後に、私の感想を書きたいと思います。
仏像を触った後に、展示されている仏像を案内してくださいました。私に分かりやすいように、ボランティアさんが説明もしてくださいました。なので、想像やイメージしやすかったです。お寺から預かった仏像の説明の時には、サランラップのような、長い筒のような剣を持たしてくれたり、薬師如来様の時には、薬箱のようなものを置いてくださったり、お釈迦様の一生の時には、説法する時に座る蓮の花の、造花のようなものを持ってきてくださり、一つ一つ、丁寧に説明してくれました。なので、すごく楽しかったです。ボランティアさんが、一対一で丁寧に説明してくれたので、視覚障害者のための触って楽しむワークショップに参加できて、とても嬉しかったです。耳が聞こえにくい私にとっても、とてもわかりやすかったです。
次も、視覚障害者のための、触って楽しむワークショップを開催すること考えていますということでした。ただ、これを書いた5月だと未定だそうなので、ウェブサイトから、チェックをしてほしいということでした。
4月20日の月曜日は、奈良国立博物館の休館日だそうです。なので、初めての試みということで、視覚障害者のための、触って楽しむワークショップを開催したということです。視覚障害者の人たちは、多分、一対一でボランティアさんがついてくださると言うことや、仏像を触れるということを知ったら、行きたい人が多いと思います。
個人で行かれる場合は、休館日以外だと、一対一でボランティアさんがついてくださり、奈良国立博物館の中を案内してくださるということです。団体の場合は、ウェブサイトかメールで、奈良国立博物館に応募してほしいと言われていました。少人数で行かれてもよいのではないでしょうか? 奈良国立博物館の中はバリアフリーになっていて、多目的トイレも各階にあるようです。エレベーターは3台ぐらい車椅子が入れるような、大きなエレベーターでした。ボランティアさんに案内してもらいながら、仏像を触ったり、見たりして、楽しむのも良いかと思います。
最後のアンケートに、視覚障害者でスマートフォンやパソコンを使って応募できない人もいらっしゃると思うので、電話で応募できたら嬉しいし助かりますと書きました。奈良国立博物館は、奈良公園の中にあるので、鹿さんもいましたよ。外国の人が、鹿と一緒に写真を撮ったりとか、鹿せんべいをあげたりしていたようです。
これで終わりです。
※ブログ掲載にあたり、奈良国立博物館の方に確認してもらい、とても丁寧な返信と補足をいただいたので、掲載したいと思います。掲載するのは補足の部分のみとさせていただきます。
■ボランティアガイドについて
ボランティアによるご案内は、実施場所が限られております。
誠に恐縮ではございますが、館内すべての展示や施設をご案内することはできかねますので、あらかじめご了承いただけますと幸いです。
【ボランティアガイドによるご案内】
・仏像館/青銅器館(展示室内)
展示品のガイドを行っています。ご案内は、展示室内のみとなりますのでご了承ください。
2026年9月13日(日)までは仏像館、2026年9月15日(火)からは青銅器館をご案内しております。
9月15日からの青銅器館の展示では、1階で青銅器、2階で仏像を展示しております。
※仏像館は、屋根の修繕のため、2026年9月14日(月)から1年半の休館に入ります。
また、特別展や特別陳列など、新館で開催される展覧会はボランティアによる
ご案内は実施しておりませんので、ご了承ください。
・ならはく体験スペース「ちえひろば」
地下の回廊にあるワークショップスペースです。
開館日毎日、いずれかのワークショップを実施しております。
くわしくは当館教育普及室ウェブサイト「ワークショップ」をご覧ください。
以上の2か所でボランティアによるご案内を行っております。
ご来館の際は、ぜひお気軽にボランティアへお声がけください。
■団体でのお受け入れについて
誠に恐縮ではございますが、現在のところ、団体を対象としたボランティアガイドは、学校団体のみ実施しております。
ご希望に添えず申し訳ございません。
ただし、ご来館の目的や内容によっては、何らかのお手伝いができる場合もございます。
団体でのご来館をご検討の際は、お手数ではございますが、一度当館までご相談いただけますと幸いです。
次回は10月に実施予定です。



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